No.148 (戦後の米) :
「W.W.U後の米の『曲がり角』とはどのようなものか?」
1940〜60年代の「パックス=アメリカーナ」期が、ベトナム戦争(65〜73
年)敗戦やドル危機(71年のドル=ショック、73年の金ドル本位制崩壊に
よる管理通貨制への移行)によって70年代からの「病める超大国」期に入
った。大統領としては、民主党のケネディ暗殺後のジョンソンから共和党
のニクソンに到る時期。
<評価の観点>
関心・意欲・態度:
現在の( )党( )政権の合衆国による「世界の舵取り」の在
り方に、大きな関心を持って学習に臨んでいる。
思考・判断:
民主党のジョンソンから共和党のニクソン政権にかけての合衆国が、ベト
ナム戦争で威信を低下させ、ドル=ショックで財政難を暴露してしまった
ことについて、的確に判断している。
資料活用の技能・表現:
ベトナム戦争における合衆国の人的・物的損失の大きさを示すデータから、
この戦争が合衆国にとって深刻な財政負担となり、国際的威信を低下させ
たことを実感している。
知識・理解:
第二次世界大戦後の合衆国にとって、40〜60年代が「パックス=アメリカ
ーナ」期ならば、ベトナム戦争敗戦やドル危機を経た70年代からは「病め
る超大国」期に入ったことについて、基本的な知識を身につけている。